麻雀牌【数牌】の続きです。前回は麻雀で使用する道具の麻雀牌【数牌】について紹介しました。ここでは残りの【字牌とその他の牌】を紹介していきます。

麻雀牌【字牌とその他の牌】-もくじ

麻雀牌【字牌とその他の牌】とは?

字牌は風牌4種と三元牌3種、計7種の牌の総称となります。具体的には以下の通りです。また、麻雀には数牌や字牌の他にも花牌(ファパイ/ハナハイ)といって普段は使用されることのない特殊な牌が用いられる場合があります。

風牌(カゼハイ/フォンパイ)
風牌×各4枚 16枚

三元牌(サンゲンパイ)
三元牌×各4枚 12枚

ちなみに、使用される全ての麻雀牌をが合計すると、ピンズ36枚+ソウズ36枚+ワンズ36枚+【風牌16枚+三元牌12枚】=136枚となります。(※花牌は除く)

また、麻雀牌は大きくヤオ九牌(ヤオチューハイ)中張牌(チュンチャンパイ)の2つのグループに分かれ、さらにヤオ九牌(ヤオチューハイ)は字牌老頭牌(ろうとうはい)の2種類に分かれます。これらのグループは手役と深くかかわってきます。

麻雀牌のグループ分けを覚えておくと数多くの麻雀の役も素早く覚えれるので必ず覚えるようにしましょう。

関連記事

花牌の使われ方ですが、いろいろなローカルルールが存在しますが、主に三人麻雀で採用されることのある、北の抜きドラと同じ扱いで使用されるケースが最も多くなっています。

具体的に言うと、配牌やツモで手牌に花牌が入ったら、右端に晒すことによりドラとして扱います。晒して不足してしまった牌はカンを宣言した時と同様に嶺上牌から1枚補充します。また、ドラ表示牌が花牌になった場合は、花牌1枚でドラ2、つまり2飜の価値があることになります。

風牌(カゼハイ/フォンパイ)

風牌はカゼハイまたは、フォンパイと読み字牌の一種となります。具体的には、風牌の4種ことを指します。文字色は見ての通り黒色がベースとなっています。

風牌それぞれの読み方

東トン
南ナン
西シャー
北ペー

いろいろな風

風牌は他の麻雀牌とは違い独特な使い方や呼び名があります。基本的な部分になるので確認しておきましょう。

場風/場風牌

一般的に日本で行われる麻雀は半荘戦といって、親が8回流れるとゲームが終了となり、点数を集計しそのゲームの勝利者を決めます。この時前半の4回を東場といい後半の4回を南場と言います。

場風/場風牌とはその名の通り、東場に対しての東、南場に対しての南のことを指します。

場風は役牌となるので、刻子や槓子にすることで1翻が確定します。また、雀頭にすることで符点が2点付きます。逆に雀頭に場風(役牌)を使用すると1翻のピンフは成立しません。※ピンフの成立条件の1つに役牌を使用しないというものがあります。

ちなみに、半荘終了時点で原点超えのプレイヤーがいなければ、西場へ。それでも勝負がつかなければ北場へ延長戦を行うことになります。この場合、場風も西ヘ、そして北に変わります。原点や配給原点については以下のページで紹介しています。

自風/自風牌

麻雀は4人で行うゲームで、各プレイヤーそれぞれが風牌風牌のいづれかを割り当てられます。割り当てられた風牌は役牌として扱われます。その為、場風と同様に自風を刻子・槓子にすれば1翻の役が確定する他、雀頭にすると符点の2点が付きます。ただし、場風(役牌)を雀頭にするとピンフは成立しません。

割り当ては、親番のプレイヤーを東として親から見て、反時計回りに下家が南、対面が西、そして上家に北が割り当てられます。

基準は常に親番のプレイヤーの東になるので、親が流れる都度、自風も変わることになります。

連風牌(レンフォンパイ)

連風牌(レンフォンパイ)とは上で紹介した、場風と自風が重なる風牌の事で具体的には東場の東、南場の南、延長戦時の西場の西、同じく延長戦時の北場の北の事を指します。

連風牌は場風と自風が重なるので、刻子や槓子にすることで役牌の2翻が確定します。そのため「ダブ東」「ダブ南」「ダブ西」「ダブ北」とも言われます。雀頭にした時の符点は2点とする場合と4点とする場合があります。

客風牌(きゃくふうはい)

客風牌(きゃくふうはい)はオタカゼ・オタカゼハイとも呼ばれ、場風にも自風にもならない風牌のことを指します。つまり役牌にならない風牌のことを言います。

字牌の中で唯一雀頭にしてピンフが成立するのはこの客風牌となります。

風牌が絡む特徴的な役

風牌が絡む特徴的な役をいくつか紹介しておきます。

役牌(やくはい)

役牌

場風牌や自風牌を刻子もしくは槓子にすると成立する1飜の役となります。東場の東や、南場の南のど、場風牌と自風牌が重なれば2飜として扱われます。

場風牌や自風牌以外にも、三元牌を刻子や槓子にすることで1飜の役が確定します。

大四喜(ダイスーシー)

大四喜ダブル役満

大四喜(ダイスーシー)は4種の風牌を全て刻子、もしくは槓子(複合でも可)にすると成立する役満となります。刻子系の役なので、副露しても成立します。

また、取り決め次第にはなりますが、大四喜(ダイスーシー)の出現率はかなり低いので、ダブル役満とする場合もあります。

小四喜(ショウスーシー)

小四喜役満

小四喜(ショウスーシー)は見た目、大四喜のなり損ないで、3種の風牌を刻子にそして、4種目の風牌を雀頭にすると成立する役満となります。

大四喜の時とは違い必要な刻子は3つとなるので、牌姿のようにリャンメンで構えることが可能です。

客風三刻(おたかぜさんこー)

客風三刻

客風三刻(おたかぜさんこー)の「客風」とは上で説明したように役牌にならない風牌の事をさします。その役牌にならない風牌3種を刻子、もしくは槓子にすると成立する3翻のローカル役となります。

役の性質上この役が作れるのは、「東場の東家」や「南場の南家」、「西場の西家」や「北場の北家」に限られます。

三風刻(さんぷうこー)

三風刻

三風刻(さんぷうこー)は風牌を3種刻子、もしくは槓子にすることで成立する2翻のローカル役となります。

見た目は先程紹介した客風三刻(おたかぜさんこー)に似ていますが、三風刻は客風で有る必要はありません。また、客風三刻になっていない三風刻は必ず役牌と複合するので、3飜以上が必ず確定する役でもあります。

四喜七対子(すーしーちーといつ)

四喜七対子(すーしーちーといつ)

四喜七対子は七対子の中に風牌4種の対子が含まれる3翻のローカル役となります。七対子の上位役となるので、七対子と四喜七対子は複合しません。

三元牌(さんげんぱい)

三元牌は、風牌と同様に字牌の一種となります。具体的には、三元牌のことを指します。

風牌は自風や場風の牌を刻子・槓子にすることで、初めて1翻の役が確定しますが、三元牌には自風や場風といった概念がなく、刻子・槓子にすれば無条件で1翻が確定します。

また、三元牌は役牌となるので、自風牌や場風牌同様にピンフの雀頭として使用することはできません。

三元牌それぞれの読み方

白ハク/パイパン
發ハツ/リューファ
中チュン/ホンチュン

三元牌が絡む特徴的な役

三元牌が絡む特徴的な役をいくつか紹介しておきます。

小三元(しょうさんげん)

小三元

小三元は3種の三元牌のうち2種を刻子もしくは槓子、そして残り1種を雀頭にすると成立する2翻の役となります。刻子系の役であるため、副露しても成立します。また、必ず三元牌の役牌が2つ刻子もしくは槓子になるので、実質4翻以上が確定する役となります。

牌姿の例では7ソウ待ちとなっています。

大三元(だいさんげん)

大三元

大三元は三元牌の3種を刻子もしくは槓子にすることで成立する役満となります。刻子系の役となるため副露しても役満が成立します。出現率が極めて低り役満の中では、国士無双と並んで比較的出現率の高目な役満でもあります。

牌姿の例は14ソウ待ちとなっています。

三元七対子(さんげんちーといつ)

三元七対子(さんげんちーと

三元七対子は七対子に三元牌3種の対子が入っていると成立する3翻のローカル役となります。七対子の上位役となるため、三元七対子と七対子は複合しません。

大七星(だいちせい)

字一色大七星ダイチセイダブ

大七星は字牌のみで作る七対子のことでローカル役満となります。麻雀で使用される字牌は7種なので、全ての字牌を7種集める必要があり、その難易度からダブル役満を採用しているグループもあります。

ちなみに、ローカル役満である大七星を採用していない場合でも競技麻雀役でもある字一色の役満が成立しているので、どちらにせよ役満(以上)の手に変わりはありません。