どんなゲームにも、規定のルールとゲームの進め方があります。もちろん麻雀にも。麻雀のゲームの進め方は他のゲームと比べると複雑だと感じる方は多いと思いますが、慣れてしまえば他のゲームと変わりません。ここでは麻雀の進め方を解説してきます。

【麻雀の進め方】もくじ

座る場所を決める

麻雀は基本的に4人でするゲームです。適当に座った場所でゲームを開始しても問題はありませんが、よりゲームを公平公正に行うため麻雀牌を使用したオーソドックスな席決め方法を紹介しておきます。

まずは、適当に4人が好きな場所に座ります。次に  の4枚の風牌を見えないように裏返して、よくシャッフルします。

次によくシャッフルした、  の牌を1人1枚ずつとります。東を引いた人は今座っている席で確定です。そして、東を引いた人を中心に考え、東の右側に南を引いた人、対面に西を引いた人、そして北を引いた人は左側に座ります。

これで席が確定しました。席の決め方は他にもいくつかあります。正式な方法ではありませんが、仲間内でする場合はオーソドックスで簡易的なこの席決め方法がよく使用されています。席が決まったら次は親を決めていきましょう。

親を決める

麻雀は基本4人で遊ぶゲームで4人のうちの1人が必ず【親】になります。そしてこの親は順番に4人に回ってきます。席が決まったら4人のうち誰が一番最初に親をするかを決めていきます。

先程席決めで東を引いた人がサイコロを2つふり、自分を1として反時計回りに出た目の合計の数を数えていきます。例えばサイコロの目の合計が6の場合は、サイコロをふった人から見て右側の人になりますね。

この人が仮親として、この仮親が再びサイコロをふり出た目の数の合計を反時計回りに数えていきます。ここで出た目の人が正式な親となってゲームを開始します。

サイコロを2回ふるのは、ズルを防止するためですが、仲間内では席決めで東を引いた人が1回だけサイコロをふって席を確定される簡易タイプもよく使用されます。

最初に親をする人のことを起家(キーチャ)と呼び、キーチャマーク(表に東・裏に南と記載されているプレート)を置いていよいよゲームスタートです。

ちなみに、麻雀をある程度している人なら瞬時にサイコロの出目の場所を判別しますが、これは出目の合計をいちいち数えているわけではなく2~12までの出目を全て語呂で覚えています。

半荘(ハンチャン)=1回戦の流れ

麻雀は基本的に親を東場で4人が各1回、同じく南場で4人が各1回すると終局となります。この東場の初めから南場の終わりまでをハンチャンと呼びます。

東家は親と呼びその他の南家・西家・北家のことを子と呼びます。親は子がホーラするかもしくは流局時に親がノーテンの場合、南家のプレイヤーに移ります。そして、先ほど南家だったプレイヤーが今度は東家(親)としてゲームを続行していきます。

逆に、親がホーラする。もしくは流局時に親がテンパイしていると、親は流れず同じプレイヤーが引き続き親を務めることになります。例外はありますが、基本的に親は勝つか引き分けの場合、対戦相手の誰かの点数がマイナスになるまで続行できると覚えとくと良いでしょう。

これを繰り返して行き、親が(東場4回+南場4回)8回流れるか、誰かの点数がマイナスになればハンチャンが終了ということになります。

ちなみに、中国では 一荘戦(イーチャンセン)といって、東場・南場・西場・北場までするのが一般的ですが、日本では、それの半分つまりハンチャンがオーソドックスな形となっています。

延長戦

麻雀は役によって細かく点数計算されるため、ピッタリ同じ点数でハンチャンが終わることはほとんどありませんが、延長戦は時々突入する場合があります。延長戦ことを西入(シャーニュウ)と言い、ハンチャンの8局に加え西場の4局が追加されます。

延長戦突入の条件

4人麻雀は基本的に【25000点の30000点返し】というルールが採用されています。これは最初の持ち点は各25000点で30000点以上がプラスの得点として計算されるルールとなります。

つまり、勝負が拮抗し点数に差がつかず誰も30000点以上なければ全員の得点がマイナスとなり、勝者がいない状況ができてしまいます。このような状態になると延長戦(西場)をすることになります。

麻雀で負けないようにするには、最低でも5000点以上をとりそれを【ハンチャン=1回戦】が終了するまでキープする必要があるわけです。

延長戦のルール

一般的に延長戦の西場に突入すると再び親が4回流れるまでするが一般的ですが、サドンデスルールを採用している場合もあります。サドンデスルールは誰か一人でも30000点以上になるとその時点で終局とするというものです。

サドンデスルールは時間を短縮する目的でPCやゲームセンターで多く採用されていますが、親番が後の人がどうしても不利になってしまうため、対人戦ではあまり好まれていないルールとなっています。

また、どちらのルールを採用する場合でも西場で決着がつかなければ再延長で北場に突入しますが、ルールによっては西場で決着がつかない場合その時点で、勝者無しでゲームを強制終了という場合もあります。どちらにせよ、ゲームを始める前に事前にルールを確認しておきましょう。