麻雀は本当に面白いゲームですが、少々ルールが複雑です。そのため、麻雀をする4人全員が麻雀初心者となるとゲームがスムーズに進行できないケースがあると思います。

ここでは、4人全員が麻雀初心者でもゲームが進行できるように麻雀のルールを【読み切り】で解説していきます。

【読み切り】初心者だらけで麻雀を楽しむ為の麻雀ルールまとめル-もくじ

座る席と親を決める

まずは麻雀をするメンバー4人が揃ったら座る席と起家(一番最初に親をするプレイヤー)を決めていきます。

座る席を決める

席決めの方法はいろいろなものがありますが、正式なものは少し複雑なので、ここでは簡易的なものを紹介しておきます。まずは4人が好きな場所にとりあえず座ります。次に誰でもいいので、風牌白を各1枚計5枚を準備してそれを伏せてよく混ぜます。

次に各プレイヤーが1枚ずつ牌を取っていき、牌の柄を確認していきます。そして白を引いたプレイヤーはもう一枚引きます。これで、各プレイヤーに風牌白が行き渡りました。※牌を混ぜたプレイヤーは一番公平性を高めるために、最後に牌をとります。また、偶然白だけ残った場合は5枚の牌を伏せて最初からやり直します。

この時、白を引いたプレイヤーの場所が【仮東】とし、東を引いたプレイヤーが白(仮東)へ移動。

後は、東を基準に反時計回りに南西北の順に席に着いたら席決め完了です。

起家(最初の親)を決める

座る席が決まったら、起家(最初に親をするプレイヤー)を決めていきます。親を決める方法はとても簡単です。

席決めの時に決まった仮東の場所に座っているプレイヤーがサイコロを2つ振り、出目の合計の数、反時計回りに数えていきます。例えば、この時サイコロの出目の合計が4だったとします。4(左4)なので、仮東の場所から見て左に座っているプレイヤーが仮親となります。

そして、この仮親が再びサイコロを2つふり出目の合計の数だけ反時計回りに数えた場所に座っているプレイヤーが親となります。例えば、サイコロの出目が7(トイナナ)だった場合、仮親の対面に座っているプレイヤーが起家(最初の親)となりゲームを進めていきます。

サイコロの出目と場所の関係
出目の合計 覚え方(語呂) 出目の合計 覚え方(語呂)
無し 対7(トイナナ・トイシチ)
右2(ウニ) 左8(サハ・ヒダリッパ)
対3(トイサン) 自9(ジク)
左4(サシ・ヒダリッシ) 10 右10(ウジュウ)
自5(ジゴ) 11 対11(トイジュウイチ)
右6(ウロク) 12 左12(ヒダリジュウニ)

これで席と親が決まりました。次はゲームの長さと持ち点を決めていきます。

ゲームの長さと持ち点を決める

次にゲームの長さと持ち点を決めます。これは席決めの前に決めていても構いません。まずはどれだけゲームをするか決めていきます。

場と局

麻雀にはゲームの単位として【場】と【局】があります。場は【東場】【南場】【西場】【北場】の4つに区切られそれぞれの場が1~4局あります。つまり最大局数は【4つの場】×【4つの局】=16局 ということになります。そして、ゲームを行う局数でゲーム名が3つに分かれます。

4局ゲームをする場合は【東風戦】、8局ゲームをする場合は【半荘戦】そして、MAX16局ゲームをする場合は【一荘戦】といいます。ゲームの長さはこれら3つから選ぶことになります。

一荘戦
半荘戦
東風戦
東場 南場 西場 北場
東1局 東2局 東3局 東4局 南1局 南2局 南3局 南4局 西1局 西2局 西3局 西4局 北1局 北2局 北3局 北4局

一般的には半荘戦、つまり東4局・南4局の計8局でゲームを行うことが多いので、ゲームの長さで迷うようなら半荘戦をしておけばよいでしょう。中国麻雀では、一荘戦が主流のようですが、ゲームが長くなりすぎるため日本ではあまり定着していません。

配給原点と原点を決める

麻雀に【配給原点】と【原点】というものがあり、これらの点数をいくらにするかによって、戦略も変わってくるので局開始前に決めておく必要があります。

まず【配給原点】についてですが、配給原点とは一番最初に各プレイヤー均等に配られる点数のこととなります。配給原点の設定は【20000点】【25000点】【26000点】【30000点】といろいろなものがありますが、4人麻雀で最も一般的な配給原点が【25000点】となります。つまり配給原点の合計は4人×25000点で10万点とする場合が多くなります。

次に【原点】についてですが、原点は最終的な点数の値がプラスになるのかマイナスかを決める基点となる点で、4人麻雀で配給原点が25000点の場合には原点は30000点にする場合がほとんどです。つまり配給原点25000点、そして原点30000点のルールの場合は点数が配られた時点では4人全員が原点よりマイナス5000点の状態でゲームが始まることになります。

この各プレイヤーのマイナス5000点分の計20000点はトップのプレイヤーが総取りすることになります。この配給原点と原点の点差をトップが総取りするルールを【オカ】と言います。イラストにすると以下のようになります。

麻雀オカ

ということで、とりあえず4人麻雀で配給原点と原点に迷ったら、25000点開始(配給原点)の30000点返し(原点)にしておけば間違いないです。

例)半荘終了時の点数が以下のようになっている場合

東家 31000点 
南家 25000点
西家 30000点
北家 14000点

原点が30000点の場合は、半荘終了時の点数から30000点を引きます。すると・・

東家  +1000点(+1ポイント)
南家  -5000点(-5ポイント)
西家       0点(0ポイント)
北家 -16000点(-16ポイント)

となります。そしてトップの東家には20ポイントが加算されるので、(1+20=)21ポイントとなります。東家と西家は1000点の僅差ですがトップ賞のオカがあるため、21ポイントの差が開きました。このように麻雀はトップでゲームを終了することがとても大切になってきます。

壁牌を作って配牌を始める

次は、配牌です。とその前に配牌をするのに必要な壁牌づくりから始めていきます。

壁牌をつくる

まずは配牌の前に配牌に必要な壁牌から作ります。まずは卓上に牌を置き全ての牌画をふせてよく混ぜます。この時できる限り牌画が見えないよう混ぜるように心がけます。

牌を良く混ぜたら各プレイヤーが自身の前に17枚×2段=計34枚の壁牌を作ります。ちなみに上段、下段の一組2枚の牌を1トンと言います。つまり各プレイヤーの前にそれぞれ各17トンの壁牌が並ぶことになります。

壁牌

配牌を開始しする

壁牌ができたら配牌を開始していきます。まずは、親が壁牌の開始位置(開門場所)をサイコロをふって決めます。この時仮にサイコロ出目の合計が7(トイナナ)だったとします。この場合対面の西家の壁牌から配牌が開始されます。

続いて開門位置についてですが、先程のサイコロの出目の数字7を使って、西家から見て右から数えて7トンを数えて8トン目と切り離します。(開門)配牌はこの8トン目の壁牌から時計回りに開始されます。

ピーパイと開門

配牌は東家から順番に【東家4枚(2トン)】⇒【南家4枚(2トン)】⇒【西家4枚(2トン)】⇒【北家4枚(2トン)】の順に3回繰り返します。これで各プレイやが4×3枚で12枚の牌を取得したことになります。

次に親は、牌を4枚ではなく2枚取るのですが、取る位置は壁牌上段の1枚、しかも2枚目は1トン飛ばしの上段となります。(チョンチョン)文章ではわかりにくいので下記のイラストを参照してみてください。

配牌

親が牌をチョンチョンで2枚取ったら、【南】⇒【西】⇒【北】の順に各1枚牌を取得して配牌終了です。最終的には、【東家14枚】【南家13枚】【西家13枚】【北家13】枚手元に牌があることになります。次からはいよいよ摸打(自摸と打牌)を繰り返して手作りをしてくのですが、最初の親だけは、配牌最後のチョンチョンですでにツモをしている状態なので、一番最初だけ打牌からのスタートとなります。

摸打を繰り返し手役を作っていく

配牌が終えたら、摸打を繰り返して手役を作ってあがりを目指していきます。この「あがる」ことを麻雀では和了(ほーら)と言います。そして和了するためには、牌姿を3つの和了形のいずれかにする必要があります。1つは【4面子1雀頭】、そしてもう一つが【七対子】最後に、【国士無双】となります。

【和了形1】4面子1雀頭

麻雀の和了のほとんどが【4面子1雀頭】となります。その名の通り、面子を4つ、そして雀頭(対子)を1つ作れば和了形となります。ただし、【4面子1雀頭】の場合は和了形になっていてもあがれないケースがあります。それが役無しです。下記の牌姿は4面子1雀頭ですが和了できないケースがある牌姿となります。和了するためには必ず1翻以上の役が必要になると覚えておきましょう。役については後述で説明していきます。

4面子1雀頭

面子の種類と例
暗順子:暗順子
明順子:明順子
暗刻子:5ソウの暗刻2ワンの暗刻
明刻子:8ワンの明刻發の明刻
暗槓子:東の暗槓3ソウの暗槓
小明槓:1ワンの小明槓(加槓)5ソウの小明槓(加槓)
大明槓:大明槓北家發の大明槓
雀頭の例
雀頭:7ワン対子發対子南対子
面子の【暗(アン)と明(ミン)】について

面子は【順子】【刻子】【槓子】の3種に分かれ、さらにこれら3つの面子は、【暗順子】【明順子】【暗刻子】【明刻子】【暗槓子】【明槓子】の暗と明に分かれます。

麻雀の【暗】とは、配牌と自身のツモのみで揃えた面子のこととなります。そして【明】とは、他家の打牌を利用した面子のことを指します。どちらも面子として機能しますが、他家の捨て牌を利用する【明】のつく面子は、役の種類によって役が消失、または、喰い下がりといって役の価値が下がる場合があるので注意が必要です。

副露について

【明】の話がでてきたので、副露についてもう少しだけ詳しく紹介しておきます。上で紹介した通り、【明】は他家の打牌を自身の手牌に組み込んで面子にすることを言います。このことを副露または、「鳴く」「晒す」と言ったりもします。副露はポン・チー・カンの3種に分かれ、カンはさらに、小明槓・大明槓・暗槓の3種に分かれます。

【ポン】8ピンの明刻
ポンは対子がある状態で他家が同種の3枚目ないし4枚目の牌を打牌した時に「ポン」と発声することで対子を刻子(明刻)にすることが可能です。また対象に制限はなく、上家・対面・下家誰からも副露することが可能です。

【ポンの手順】
  1. 刻子にできる牌が他家から打牌されたらポンと発声
  2. 手牌にある該当する2枚と河に捨てられた牌の3枚を、自身の右端に晒して置きます。
  3. 最後に手牌から1枚打牌します

【チー】明順子
チーは搭子がある際に、順子にするために必要な牌が上家から打牌されると「チー」と発声することで搭子を順子(明順子)にするこが可能となります。対象は上家限定となり、対面や下家からはチーをすることはできません。

【チーの手順】
  1. 上家から順子にできる牌が打牌されたらチーと発声
  2. 手牌にある該当する2枚と河に捨てられた牌の3枚を、自身の右端に晒して置きます
  3. 最後に手牌から1枚打牌します

【小明槓】1ワンの小明槓(加槓)
小明槓とは別名「加槓」とも言い、ポンをした状態、つまり明刻が有る状態で自身が4枚目の該当牌を引けば、カンを宣言して明刻から明槓へ変化させることができます。注意点として、加槓で晒す4枚目の牌は河に捨てたものと同じ扱いになります。つまり、他家の和了牌を加槓してしまうと、放銃してしまうことになります。さらに加槓での放銃は槍槓という1飜の役までついてしまうので注意しましょう。

【小明槓(加槓)の手順】
  1. 明刻が有る状態で該当する4枚目をツモったらカンと発声
  2. 該当牌を4枚まとめて自身の右端に晒して置きます
  3. 王牌にある嶺上牌から不足した1枚を引き、1枚打牌します

【大明槓】大明槓北家
大明槓は手牌に既に暗刻が有る場合に、該当の4枚目が打牌されるとカンを宣言して暗刻から明槓へ変化させることができます。また、大明槓+嶺上開花が成立すると、大明槓の包(責任払い)といって、大明槓を許したプレイヤーが全ての点数を負担するルールを採用しているグループもあります。

【大明槓の手順】
  1. 手牌に暗刻が有る状態で該当する4枚目が打牌されたらカンと発声
  2. 該当牌を4枚まとめて自身の右端に晒して置きます
  3. 王牌にある嶺上牌から不足した1枚を引き、1枚打牌します

【暗槓】8ワンの暗槓
配牌と自身のツモのみで同種・同柄の牌を4枚集めカンを宣言することで暗槓子にすることが可能です。暗槓は他家の打牌を使用していない(明ではない)ため、メンゼンは崩れずリーチをすることも可能です。

【暗槓の手順】
  1. 配牌と自身のツモのみで、同種・同柄の牌を4枚集めてカンと発声
  2. 該当牌を4枚まとめて自身の右端に晒して置きます
  3. 王牌にある嶺上牌から不足した1枚を引き、1枚打牌します

【和了形2】七対子(チートイツ)

七対子はその名が示す通り、対子を7つ作れば成立する和了形です。

七対子

七対子は、4面子1雀頭と違って、この形自体が2飜の役となるので、役無しの心配をする必要はありません。

【和了形3】国士無双(こくしむそう)

国士無双は13種の么九牌(1・9・字牌)を各1枚揃え、その中の1種を対子にすると成立する麻雀の最上位役の役満となります。

国士無双

牌姿は国士無双のテンパイ中待ちとなっています。もちろん国士無双の和了形もこの形自体が役なので、役無しを気にする必要はありません。

麻雀の役一覧

麻雀で和了するためには、和了形になっていることと、1翻以上の役が必要になってきます。和了形の特殊形【七対子】や【国士無双】はそれ自体が役となるため、役無しを気にする必要はありませんが、4面子1雀頭の場合は役無しに注意が必要です。

役無しで和了を宣言して倒牌してしまうと、満貫罰符といって、子の場合8000点(子2000点/親4000点)、親の場合12000点(子4000点オール)の支払い義務が生じます。本来、点数が受け取れる可能性があったのに役無しで点数を支払うことのないように注意しましょう。

下記は麻雀の和了するための役一覧です。(国士無双・七対子含む)和了するためには下記で紹介するいずれかの役の条件に最低1つは当てはまる必要があるので、覚えておきましょう。麻雀初心者はとりあえず1翻の役だけ覚えておけば、役無しの満貫罰符は避けられます。いっぺんに全ての役を覚えるのは大変なのでまずは1翻の役からしっかりと覚えておくとよいでしょう。

1翻の役
役名 喰い下がり 役の説明
立直(リーチ) メンゼン役 メンゼンテンパイでリーチを宣言して1000点を供託すると成立する。
一発(いっぱつ) メンゼン役 リーチ成立後一巡以内にあがれると成立。一巡以内に副露が入ると解消される。
門前清自摸和(めんぜんつも) メンゼン役 副露していない状態でツモであがると成立する。
断么九(タンヤオ) 喰い下がり無し 中張牌のみであがると成立する。喰いタンを禁止ルールもある。
平和(ピンフ) メンゼン役 役牌以外の雀頭、そして4面子は全て順子、そして待ちがリャンメン待ちなら成立する。
一盃口(イーペーコー) メンゼン役 同種・同柄の順子が2組あると成立する。
役牌(やくはい) 喰い下がり無し 役牌を刻子(暗刻・明刻)にすると成立する。槓子になっていてもよい。
嶺上開花(リンシャンカイホウ) 喰い下がり無し カンを宣言した後、不足した手牌を嶺上牌から補充する際、嶺上牌であがると成立する。
槍槓(チャンカン) 喰い下がり無し 他家が加槓を宣言した際、宣言した牌があがり牌であれば成立する。
海底摸月(ハイテイモーユエ) 喰い下がり無し 壁牌最後のツモ牌があがり牌なら成立する。
河底撈魚(ホウテイラオユイ) 喰い下がり無し 局の最終打牌があがり牌であれば成立する。
2翻の役
役名 喰い下がり 役の説明
三色同順(サンショクドウジュン) 喰い下がり1飜 3種の数牌で同じ数字の順子を作れば成立する。
一気通貫(イッキツウカン) 喰い下がり1飜 1種の数牌で【123】【456】【789】があれば成立する。
混全帯么九(ホンチャンタイヤオチュウ) 喰い下がり1飜 4面子1雀頭の全てに么九牌【1・9・字牌】が絡んでいると成立する。
七対子(チートイツ) メンゼン役 2枚1組の対子を7つ作ると成立する。
対々和(トイトイホー) 喰い下がり無し 4面子の全てを刻子(暗刻、もしくは明刻)にすると成立する。槓子が含まれてもよい。
三暗刻(サンアンコ) 喰い下がり無し 面子に暗刻が3つ入っていると成立する。
混老頭(ホンロウトウ) 喰い下がり無し トイトイ、もしくは七対子形を么九牌のみで構成すると成立する。
三色同刻(さんしょくドーコー) 喰い下がり無し 3種の数牌で、同じ数の刻子を作ると成立。
三槓子(サンカンツ) 喰い下がり無し 3つの槓子(暗槓・明槓)があれば成立する。
小三元(しょうさんげん) 喰い下がり無し 3種の三元牌のうち、2つを刻子、1つを雀頭にすると成立する。
ダブル立直(ダブルリーチ) メンゼン役 副露の入っていない第一ツモでテンパイしてリーチを宣言すると成立。
3翻の役
役名 喰い下がり 役の説明
混一色(ホンイーソー) 喰い下がり2飜 1種類の数牌と字牌のみで上がれば成立する。
純全帯么九(ジュンチャンタイヤオチュウ) 喰い下がり2飜 4面子1雀頭全てに老頭牌【1・9牌】が絡むと成立する。
二盃口(リャンペーコー) メンゼン役 手牌に1翻の一盃口が二つ入っていると成立する。
6翻の役
役名 喰い下がり 役の説明
清一色(チンイーソー) 喰い下がり5飜 1種類の数牌のみであがることができれば成立する
役満
役名 喰い下がり 役の説明
国士無双(こくしむそう) メンゼン役 13種類の么九牌を各1枚揃え、そのうちの1種を対子にすると成立する。
四暗刻(スーアンコウ) メンゼン役 その名の通り暗刻を4つ作ると成立する。暗槓であれば槓子が含まれてもOK。
大三元(だいさんげん) 喰い下がり無し 3種の三元牌を刻子にすると成立する。副露も可能で槓子が含まれてもOK。
字一色(ツーイーソー) 喰い下がり無し 字牌のみであがると成立する。
小四喜(しょうスーシー) 喰い下がり無し 4種の風牌のうち3種を刻子、残り1種を雀頭にすると成立する。槓子が含まれてもOK。
大四喜(だいスーシー) メンゼン役 4種の風牌を全て刻子にすると成立する。槓子が含まれてもOK。
緑一色(リューイーソー) 喰い下がり無し 2索・3索・4索・6索・8索・發の6種の緑色の牌のみで上がると成立する。
清老頭(チンロウトウ) 喰い下がり無し 老頭牌【1・9牌】のみであがると成立する。
四槓子(スーカンツ) 喰い下がり無し 槓子を4つ作ると成立する。
九蓮宝燈(ちゅうれんぽうとう) メンゼン役 同種の数牌で【1112345678999】+【同種の数牌1枚】で成立する。
天和(テンホウ) メンゼン役 親が配牌終了時点であがれる状態になっていると成立する。
地和(チーホウ) メンゼン役 副露の入っていない子が第一ツモであがれる状態になると成立する。

点数の授受をおこなう

麻雀の局が終了する条件は主に3つあります。1つは【途中流局】そしてもう一つが【和了】そして、最後の一つが【流局】となります。【途中流局】には、九種九牌や四風連打、四開槓、四家立直等があり、特定の条件下ではその局を途中で終了して局をやり直すこととなります。この場合、点数の授受はありません。連荘か親流れかはその場のルール決め次第なので局開始前に確認が必要な項目になります。

次に【和了】。だれかが和了(あがると)その時点でその局が終了になります。和了した時の手役の点数分の点数の授受を行う必要があります。最後に【流局】。途中流局も和了もなく王牌を残して全ての壁牌が無くなり最終打牌で和了者が出なかった場合、流局となり局が終了します。途中流局とは違い、各プレイヤーがテンパイしているか否かで点数の授受が発生します。

和了者がでた場合の点数の授受について

麻雀の点数計算は【符の計算と点数表】を覚える必要があり初心者だけでは、なかなか難しい部分となります。もちろん「できる」ことにこしたことはありませんが、とりあえず初心者だけで遊ぶのであれば、下記で紹介する【簡易点数表】を活用してみてください。

もし、正式な点数でゲームを進めたいのであれば、とりあえず符計算だけを覚えましょう。飜と符さえわかれば点数表に当てはめ、点数を宣言することができます。

符計算ができない場合の簡易点数表

下記の点数表は本来【符計算】が必要になってくる満貫以下の点数をおおよそでまとめたものです。仲間内で遊ぶだけなら以下の点数表でゲームを楽しむことができると思います。符計算が不要な満貫以上の点数は正式な点数表と同じです。

項目
翻数 ロンあがり ツモあがり ロンあがり ツモあがり
1飜 1000 300/500 1500 500オール
2飜 2000 500/1000 3000 1000オール
3飜 4000 1000/2000 6000 2000オール
4-5飜
満貫
8000 2000/4000 12000 4000オール
6-7飜
跳満
12000 3000/6000 18000 6000オール
8-10飜
倍満
16000 4000/8000 24000 8000オール
11-12飜
三倍満
24000 6000/12000 36000 12000オール
13飜以上
役満
32000 8000/16000 48000 16000オール

正式な点数表を使用するなら・・・

正式な点数表でゲームを進めたいなら、最低限【符計算】を覚える必要があります。・・・がやはり、符計算をスムーズに行うには少し慣れが必要です。余力が無いようなら、点数は【簡易点数表】を利用するようにしてこの項は飛ばして次の項に進んでください。では、簡単に符計算についてまとめておきます。

符計算の仕方

符点は【副底(フーテー)】【あがりかた】【牌の組み合わせ】【待ちの形】の4つ要素の合計で決まります。
符の合計

【副底(フーテイ)】

副底(フーテイ)は和了すると必ずつく符点で一律20符となります。

【あがりかた】

あがり方によってつく符点で、ツモあがりの時は2符。ロンの場合はメンゼンの場合のみ10符つきます。ツモあがりの場合は副露していても2符つきます。

【牌の組み合わせ】

特ての雀頭と面子に付く符点となります。内訳は以下の通りです。

牌種 符点
役牌の雀頭 2符
中張牌の明刻 2符
中張牌の暗刻
么九牌の明刻
4符
么九牌の暗刻
中張牌の明槓
8符
中張牌の暗槓
么九牌の明槓
16符
么九牌の暗槓 32符
【待ちの形】

待ちの形に付く符点で良形のリャンメン待ちには付かず、ペンチャンやカンチャン等の愚形に2符つきます。内訳は以下の通りとなります。

待ちの形 符点
両面待ち 0符
シャンポン待ち 0符
カンチャン待ち 2符
ペンチャン待ち 2符
単騎待ち 2符
4つの符計算の例外
  1. ピンフ+ツモは必ず20符
  2. 七対子は必ず25符
  3. ピンフ+ロンは必ず30符(喰いタンのピンフ形も同様)
  4. 嶺上開花のツモはツモ点の2符を入れない(場合が多い)

以上は符計算の仕方となります。飜と符が出れば下記の点数表に当てはめれば点数が出ます。

子の点数表
符点/翻数 あがり方 1翻 2翻 3翻 4翻
20符 ロン 無し 無し 無し 無し
ツモ 400 700 700 1300 1300 2600
25符 ロン 無し 1600 3200 6400
ツモ 無し 無し 800 1600 1600 3200
30符 ロン 1000 2000 3900 7700
ツモ 300 500 500 1000 1000 2000 2000 3900
40符 ロン 1300 2600 5200 満貫
8000
子2000
親4000
ツモ 400 700 700 1300 1300 2600
50符 ロン 1600 3200 6400
ツモ 400 800 800 1600 1600 3200
60符 ロン 2000 3900 7700
ツモ 500 1000 1000 2000 2000 3900
70符 ロン 2300 4500 満貫
8000
子2000
親4000
ツモ 600 1200 1200 2300
80符 ロン 2600 5200
ツモ 700 1300 1300 2600
90符 ロン 2900 5800
ツモ 800 1500 1500 2900
100符 ロン 3200 6400
ツモ 800 1600 1600 3200
110符 ロン 無し 7100
ツモ 1800 3600
5翻
満貫
6~7翻
跳満
8~10翻
倍満
11~12翻
三倍満
13翻以上
役満
8000 12000 16000 24000 32000
2000 4000 3000 6000 4000 8000 6000 12000 8000 16000
親の点数表

符点/翻数 あがり方 1翻 2翻 3翻 4翻
20符 ロン 無し 無し 無し 無し
ツモ 700オール 1300オール 2600オール
25符 ロン 無し 2400 4800 9600
ツモ 無し 1600オール 3200オール
30符 ロン 1500 2900 5800 11600
ツモ 500オール 1000オール 2000オール 3900オール
40符 ロン 2000 3900 7700 満貫
12000
4000オール
ツモ 700オール 1300オール 2600オール
50符 ロン 2400 4800 9600
ツモ 800オール 1600オール 3200オール
60符 ロン 2900 5800 11600
ツモ 1000オール 2000オール 3900オール
70符 ロン 3400 6800 満貫
12000
4000オール
ツモ 1200オール 2300オール
80符 ロン 3900 7700
ツモ 1300オール 2600オール
90符 ロン 4400 8700
ツモ 1500オール 2900オール
100符 ロン 4800 9600
ツモ 1600オール 3200オール
110符 ロン 無し 10600
ツモ 3600オール
5翻
満貫
6~7翻
跳満
8~10翻
倍満
11~12翻
三倍満
13翻以上
役満
12000 18000 24000 36000 48000
4000オール 6000オール 8000オール 12000オール 16000オール

以上が符点の求め方と正式な点数表となります。点数の授受を終えたら再び牌をよく混ぜて壁牌作り&配牌を行い次のゲームに移ります。

連荘(れんちゃん)と輪荘(りんちゃん)

先程半荘でゲームを遊ぶ場合は【東1局】【東2局】【東3局】【東4局】【南1局】【南2局】【南3局】【南4局】の計8局になることを紹介しました。

一度和了者が出てそのゲームを終えると【東1局】⇒【東2局】に移行します・・・と言いたいところですが必ずしもそうなる分けではありません。具体的に言うと基本的に【親が和了する】もしくは【親がテンパイした状態で流局した】場合は、次の局に移らずに同じ局を再び行います。これを連荘と言い連荘の場合は同じプレイヤーが連続して親番をプレイすることになります。

上記の点数表を確認していただいたらわかる通り、親は和了した時の点数が子の約1.5倍あります。つまりトップでゲームを終えるには、連荘することが非常に重要な要素の1つとなってくるのです。逆に、親がノーテンで流局した場合や子が和了した場合は輪荘と言って次の局に移ることになります。

2種類の連荘

連荘のルールには2種類あるので事前確認・チェックが必要です。

ポイント
  • 【テンパイ連荘】・・・親が和了した時、そして親がテンパイして流局した場合は連荘とする
  • 【あがり連荘】・・・親が和了した時のみ連荘とする

基本的には【テンパイ連荘】が多いので連荘のルールで迷うようなら【テンパイ連荘】にしておきましょう。

半荘の場合は計8局ゲームがあります。つまり輪荘(親番が流れる)の回数が8回になると半荘終了となるので点数の集計を行いゲーム終了となります。点数の集計方法は上記の【配給原点と原点】でまとめている通りです。