今回の記事は麻雀初心者にとっての登竜門とも言えるフリテン【振聴】についてです。せっかく、あがれていたのに、「フリテンのおかげであがれるどころか、満貫罰符(ペナルティー)になった!!」なんてことが誰でも1度や2度はあるはずです。

フリテンは麻雀の超基本的なルールで【自分が捨てた牌でロンあがりできない!!】というもので、ここから分岐していくつかの決まり事があります。捨てた牌というのは自分にとって不必要と思った牌の事なので、普通に考えたら自分の捨て牌であがることは無いはずです。ただし、「後のツモ次第で自分の捨て牌が必要になってきた。」とか「相手のあがり牌を避けつつ手役を作っていくと意図せずともフリテンになった。」なんてこと十分起こりえます。

ここではフリテンのルールとその回避方法を詳しく見ていきたいと思います。

オンライン麻雀 Maru-jan

オンライン麻雀ゲームのMaru-Janは、牌の質感や並び方、音などにこだわった本格派オンライン麻雀ゲームです。ただ単にゲームを楽しむだけでなく、対局の振り返りや研究ができるWeb牌譜機能も備え、鳴き指定機能やセット卓で友達と一緒に対局することもできます。一人用の麻雀パズルゲームや様々なイベントも随時開催されているので、是非チェックしてみてください。

【初心者泣かせ!フリテン【振聴】のルール】もくじ

フリテンの種類

フリテンとは冒頭でもお伝えした通り【自分が捨てた牌でロンあがりできない!!】という麻雀の超基本的なルールとなっています。そしてこのフリテンは【同順内フリテン】【リーチ後のフリテン】の2種類に大別することができます。

・・・が、まずはフリテンについて詳しく紹介していきたいと思います。

フリテンの決まり事

くどいようですが、麻雀は自身が河に捨てた牌でロンあがりすることは絶対にできません。これがフリテンのルールになるわけですが、自身が捨てた牌以外にも上がれない牌があります。それが捨てた牌に関わる待ち牌です。文面だけ見るとわかりにくいと思うで下記の捨て牌と牌姿を確認してみてください。

フリテン369ピン

上記の牌姿では待ち牌が両面待ちの複合で369ピンの3面張となっています。河に3ピンが捨てられていてフリテン状態になっているので、3ピンでは絶対にロンあがりすることはできません。と同時に3ピンに関わる待ち(筋)牌であるは河に捨てられていませんが、このでもロンあがりすることはできません。

要はフリテン状態では多面待ちになればなるほど、ロンを宣言できない牌が増えてしまう訳です。超極端な例でいうと国士無双の13面待ちや九蓮宝燈の9面待ちです。

国士無双フリテン

まずは国士無双から。出現率は0%に限りなく近いですが、牌姿は国士無双十三面となっており、待ち牌はヤオチューハイ13種×3枚計39枚となります。ですが、序盤でが切り捨てられている為、を含めた13種全てのヤオチューハイでロンあがりすることはできません。これが一般的なルールです。

ですが国士無双だけ特例のフリテンルールとして現物以外であればロン上がりが可能というローカルルールを採用しているケースがあるので注意しましょう。牌姿の場合このローカルルールを採用すると1ワンを除いた他の12種類のヤオチューハイでロンを宣言できることになります。

次は九蓮宝燈。せっかく上の牌姿のようのな純正九蓮宝燈の9面待ちになっているに、河に3ワンが切り出されている為、3ワンを含めた全てのワンズでロンあがりすることができないのです。

上記の2つの例は極端な例ですが、清一色などの多面待ちをしていると気づかないうちにあがり牌を切り捨てられて、フリテン状態のなってしまっているケースが案外あります。ではフリテン状態になったら、その局を諦めないといけないのかというと、そういう訳でもありません。フリテン状態になってもあがることができる方法が2つあります。

ツモでフリテンを回避

先程からフリテンは「絶対にロンできない」「絶対にロンできない」と連呼していますが、ツモあがりは可能です。なので多面待ちになればなるほど、ツモであがれる可能性があがるのです。

先程、極端すぎる例で国士無双の13面待ちや純正九蓮宝燈の9面待ちでフリテンになると、多くの牌でロンあがりできないと説明しましたが、仮にこのような局面があれば待ちが多いので局の終盤でなければ、ほとんどの場合でツモで和了することが可能になります。

待ち牌を変更する

フリテン369ピン

先程説明した通り上のような場合、3ピンが切り出されている為、3ピンに関わる、69ピンでもロンあがりすることができないのは説明した通りです。

仮にここに3ソウをツモって4ピンを捨てるとどうなるでしょうか?

フリテン待ちの変更

先程の待ち牌369ピンとは全く関係なく、なおかつ河にも切り出されていないノベタンの58ピンに待ちが変化しました。このように待ち牌を変更することでフリテンは解消されロンでもツモでも上がることが可能になります。

以上がフリテンのルールとなります。このフリテンのルールを軸に【同順(同巡)内フリテン】と【リーチ後のフリテン】というものがあるので、ここからはこれら2種のフリテンについて詳しく紹介してきます。まずは同順内フリテンについて。

同順内フリテンについて

同順同巡内フリテン

例えば、上記のようなテンパイ状態で下家の南家から和了(あがり)牌の7ソウが切り出されています。ただし、7ソウであがると役はピンフ・ドラ2で点数は5,800点となります。ですが、4ソウが切り出されればピンフ・一気通貫・ドラ2で満貫の12,000点が確定します。なので下家の7ソウを見逃すことにします。その直後(同順内)に対面の西家から一気通貫確定牌の4ソウや北家から3枚目の7ソウが切り出されても上がることができません。これを同順内フリテンと言います。つまり【同順内フリテンはテンパイ後に上がり牌を見逃すと、再び自分のツモ番がくるまでロンあがりすることができない】ルールとなります。

フリテンのルールは自分の捨て牌とその捨て牌に関わる待ち牌であがることができないというものでしたが、同順内フリテンは同順内であれば自身が捨てていなくても他家が捨てたあがり牌を見逃すことで、その牌とその関連するあがり牌でロンあがりできないというものになります。

同順内フリテンは同順内フリテンが発生した次のツモ番を過ぎると解消されます。つまり同順内でなければロンを宣言することができることになります。

ちなみに同順内フリテンが発生した次ツモがあがりの牌だった場合はどうなるの??という問題がありますが一部のローカルルールでは、同順内フリテンの次ツモではあがれない(ツモできない)。としている場合もありますが、フリテンの基本ルールはロンあがりできないのであって、ツモあがりは可能。つまり同順内フリテンの次ツモであがることが可能とするのが一般的なルールとなります。

また、副露によってツモ番がとばされた場合も注意が必要です。例えば、下家で同順内フリテンが発生して、直後の上家が捨てた牌を下家がポンを宣言し自身のツモ番を飛ばされたとします。この場合同順内フリテンが継続されています。同順内フリテンの解消はあくまで自身の次のツモ番で解消されると覚えておくと良いと思います。

逆に、下家で同順内フリテンが発生した直後の対面の打牌を自身が副露(ポンやカン)すればその時点で同順内フリテンは解消されることになります。

リーチとフリテン

フリテンは自身で捨てた牌とそれと関連する待ち牌(多面待ちの牌)では上がれないというものでした。ではこのフリテン状態でリーチをかけることができるのでしょうか?結論を先に言ってしまうと、フリテン状態でもリーチを宣言できるのが現代麻雀の一般的なルールとなります。

そもそも立直(リーチ)って?

リーチがわからないと話が前に進まないのでリーチについて簡単におさをしておきます。リーチとはメンゼンテンパイ状態でリーチを宣言し1000点棒を場に出すことにより「リーチ」という1翻を確定させるものとなります。なおリーチを宣言する場合、リーチを宣言した時に打牌を90度回して横向けに置く決まりがあります。

リーチ

リーチは相手に自分がテンパイ状態であることを宣言する行為なので、テンパイしたからと言って必ずリーチを宣言しないといけないという訳ではありません。ただ1翻が確定するので、役が無い状態でもリーチをすることでロンを宣言することができます。また、リーチの副産物として、運しだいではありますが「一発」や「裏ドラ」といった翻(得点)の追加が期待できます。

フリテンリーチとは?

フリテンリーチは2種類あます。まず第一に「捨て牌」に上がり牌がある状態でリーチを宣言した場合。第二にリーチ後他家からの上がり牌を「見逃しによる」フリテンです。「リーチ後のフリテン」とは一般的に後者のリーチ後の見逃しによるフリテンのことを指しています。

捨て牌によるフリテン
見逃しによるフリテン

上記のようにフリテン状態でリーチをかけてしまうと、通常のフリテンルールと同様にロンあがりができなくなります。リーチ後の見逃しによるフリテンは同順内フリテンに似ていますが、同順内フリテンのように一巡(自分のツモ番)を過ぎてもロンあがりすることはできません。つまりリーチ後に一度あがり牌を見逃してしまうと、自力で上がり牌をツモってくるしか和了することはできないことになります。

フリテンリーチはチョンボ??

今までさんざんフリテンリーチについて紹介してきましたが、実はこのフリテンリーチはよくトラブルの原因になってしまうことがあります。というのも中にはこのフリテンリーチをローカルルールとして禁止にしているグループがあるからです。理由は様々ですが、リーチはメンゼンテンパイ状態のことで必要牌があと1枚あれば和了できる状態です。

そのため、受ける側はリーチの後は特に警戒しながら手を進めることになります。手役が安ければ和了をあきらめて、おりることも十分あり得ます。でも「実はフリテンリーチでロンあがりはできませんでした。」

どうでしょうか?少しアンフェアな気がしてきますよね。一昔前はフリテンリーチは「汚い・卑怯」といったネガティブナイメージが強くその名残で現在でもフリテンリーチを禁止しているというのが理由の一つになっています。

ただ、現在ではフリテンリーチができるのが一般的なルールとなっていて、禁止にしている方がローカルルールとなっています。ですが、ローカルルールだからといって、そのルールを無下にしてはいけません。フリテンリーチが「できるか?」「できないか?」はその場のルールに従ってそのルールを楽しんで見てください。

フリテンリーチ禁止なのにフリテンリーチをしてしまったら・・・

細かい取り決めが無い場合は流局時に満貫罰符となります。親なら4000点オール、子の場合は4000点/2000点の支払いですね。流局にならずに、他家が和了するとペナルティーは無しとなるのが一般的となります。