ここでは4飜の役、混老頭(ホンロウ/ホンロウトウ)と小三元(ショウサンゲン)について紹介していますが、実は本来どちらの役も2飜となるのですが、役の性質上必ず4飜(以上)が確定するのでここでも紹介しておきます。

【4飜の役】もくじ

混老頭(ホンロウ/ホンロウトウ)

手牌の例
待ち牌 飜数と食い下がり
メンゼン2飜
食い下がり2飜
※実質4翻以上確定役
解説とワンポイントアドバイス
チャンタは順子を含む4面子1雀頭の全てに么九牌(ヤオチューハイ)が組み込まれることで成立する2飜の役でしたが、混老頭は全ての面子・雀頭を一九字牌のみで構成された2飜の役となります。

一と九と字牌しか使用できないので必然的に七対子刻子系の役となり混老頭が成立しているということは最低でも4飜以上が確定していることになります。

ちなみに牌姿の例は混老頭+トイトイの4翻ですが、仮に副露せずにツモあがりすれば四暗刻(役満)、ロンでも三暗刻となり、数牌を使用せずに字牌のみで和了すると字一色(役満)逆に19牌のみで和了すると清老頭(役満)となります。

小三元(しょうさんげん)

手牌の例
待ち牌 飜数と食い下がり
メンゼン2飜
食い下がり2飜
※実質4翻以上確定役
解説とワンポイントアドバイス
の刻子(槓子でも可)2つと三元牌の雀頭が揃うと成立する2翻の役で、食い下がりはしないので、鳴いても2翻のままとなります。小三元自体は2翻の役ですが、必ず2種類以上の役牌が手牌に入るので合計4翻以上が確定している役でもあります。

13枚の手牌の内、三元牌を8枚も使用するためホンイツやトイトイ等とも複合しやすく爆発力があり、また三元牌の刻子が3つできれば役満の大三元になるので、早いタイミングで小三元が成立していたら大三元への移行を狙う場合も多くあります。

食い下がりはしないので、副露しても役は成立しますが、三元牌の刻子が2種晒された時点で他家からはかなり警戒され、残りの三元牌が見えていない場合は切り出されることはまずなくなります。なので、小三元・大三元を作るには副露は一回以内にしておくのが理想的です。

ちなみに、三元牌が2種類晒されているにも関わらず、3種類目の三元牌が切り出され副露された場合、役満の包(パオ)が成立します。これはいわゆる責任払いというもので、明らかに危険と思われる牌を切り出して役満を確定させてしまった者に点数を払わせるというものです。

具体的には、副露によって役満を確定させてしまいツモあがりされると、本来であれば他家が折半で点数を支払うのですが、包が成立していたら、全ての点数を3つ目の三元牌を鳴かせたプレイヤーが支払うことになります。また包者以外のロンで和了した場合は放銃したプレイヤーと包者の折半となります。(当たり前ですが、包者がロンされれば包者が点数の全てを支払います。)